CTO・シニアエンジニアが今、社会的意義のある副業を選ぶ理由

田中 慎

田中 慎

CEO / PM / Vibe Coder

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CTO・シニアエンジニアが今、社会的意義のある副業を選ぶ理由

こんにちは、AI Nativeの田中です。

先日、前職のCTOや弊社の開発基盤開発に入ってくれている@shinpr_p(方)と話をしていて、興味深い話題になりました。

「AIで開発しやすくなったことで、より多くの案件をこなせるようになった。その結果、キャッシュリッチになってきている。でも、単に開発案件をやるというより、社会的意義を考えるようになってきた」

この感覚は、彼だけでなく多くのシニアエンジニアやCTOに共通するものだと感じています。今回は、キャッシュリッチになったエンジニアが次に何を求めるのか、そして社会的意義のある副業という選択肢について考えていきます。

AI時代のシニアエンジニアの変化

ここ数年で、エンジニアを取り巻く環境は大きく変わりました。

AIによる開発効率の劇的な向上

AIツールの進化により、開発効率は劇的に向上しています。

  • GitHub Copilotによるコード補完
  • Claude CodeCursorを使った対話型開発
  • ChatGPTでの設計相談やデバッグ

これらのツールを使いこなせるシニアエンジニアは、以前と比べて2〜3倍の生産性を発揮できるようになっています。

詳しくは「クライアントワークでのCursor/Claude Code使い分け」でも解説しています。

こなせる案件が増え、収入も増加

生産性が上がった結果、同じ時間でより多くの案件をこなせるようになりました。

特にフリーランスや副業をしているエンジニアにとって、この変化は収入に直結します。

「週10時間の副業で月50万円」「本業+副業で年収2,000万円超え」といったケースも珍しくなくなってきています。

結果として、一定のシニアエンジニア以上がキャッシュリッチになってきているのです。

お金があっても解決しない問題

しかし、お金があれば全て解決するかというと、そうでもありません。

節税対策の限界

収入が増えると、当然税金も増えます。

  • 法人化による節税
  • iDeCo、小規模企業共済の活用
  • 経費の最適化

これらの節税対策は有効ですが、やれることには限界があります。そして何より、節税のためだけに働き続けることに虚しさを感じる人も出てきます。

消費だけでは満たされない

お金があれば良いものを買えます。良い車、良い時計、良い住まい。

しかし、ある程度まで行くと「次に何を買えばいいのか分からない」という状態になることがあります。消費による満足感には天井があるのです。

「何のために働くか」という問い

キャッシュリッチになったエンジニアが直面するのは、「何のために働くか」という根本的な問いです。

単にお金を稼ぐフェーズは終わった。では次に何を目指すのか。

ここで社会的意義という軸が浮上してきます。

社会的意義とは何か

では、エンジニアにとっての「社会的意義」とは具体的に何でしょうか。

日本の課題に向き合う

日本には解決すべき課題が山積みです。

  • 自治体のDX:いまだにFAXや紙が主流の行政手続き
  • レガシー産業のAI化:製造業、物流、医療などのデジタル化
  • 中小企業の生産性向上:人手不足を補うAI活用
  • 地方創生:テクノロジーによる地域活性化

これらは、スキルのあるエンジニアが関わることで大きく改善できる領域です。

今後の人生に関わる問題解決

社会的意義のある仕事は、自分自身の人生にも関わってきます。

  • 医療DXに関われば、自分や家族の将来の医療体験が変わる
  • 教育DXに関われば、子どもたちの学習環境が変わる
  • 自治体DXに関われば、自分が住む地域のサービスが変わる

「自分が関わったシステムが、自分の生活を良くする」という実感は、一般的なtoB開発では得られない満足感をもたらします。

産業全体を盛り上げる動き

自治体案件や、レガシー・エンタープライズ企業へのコミットは、日本の産業全体を盛り上げる動きにつながります。

一つの自治体でうまくいった仕組みは、他の自治体にも展開できる。一つの製造業でうまくいったAI活用は、業界全体に波及する。

そういったレバレッジの効いた仕事ができるのが、社会的意義のあるプロジェクトの特徴です。

具体的な案件例

では、社会的意義のある副業案件にはどのようなものがあるのでしょうか。

自治体案件

自治体のDX案件は、社会的意義の観点で非常に魅力的です。

  • 窓口業務のAI化:住民からの問い合わせ対応の効率化
  • 申請手続きのデジタル化:紙からオンラインへの移行
  • データ分析基盤の構築:政策立案のためのデータ活用
  • 防災システムの高度化:AIを活用した早期警報システム

予算や進め方に独特の制約はありますが、「自分の仕事が住民の生活を良くする」という実感は格別です。

一方で、自治体の皆さんは開発やビジネスの知見が潤沢にあるわけではありません。だからこそ、プロとして参画し、専門知識を提供することに大きな価値があります。

弊社のCAIO代行・AIハンズオンサービスはまさにこのニーズに応えるもので、AI戦略の立案から実装、組織への定着まで一貫して支援しています。

レガシー・エンタープライズ企業のAI化

大手製造業、物流、金融などのレガシー企業のAI化も、大きな社会的意義があります。

  • 製造ラインの最適化:AIによる品質管理、予知保全
  • 物流の効率化:配送ルート最適化、倉庫自動化
  • 金融サービスのDX:審査業務の自動化、顧客対応のAI化

これらの企業は日本経済の屋台骨を支えています。彼らのDXを支援することは、日本全体の生産性向上に直結します。

新規事業開発支援

社会課題を解決する新規事業の開発支援も、やりがいのある領域です。

  • ヘルスケアスタートアップの技術支援
  • 教育テックのプロダクト開発
  • 農業テックのシステム構築

ゼロからプロダクトを作る経験は、キャリアにとっても大きな財産になります。

AI Nativeの役割と一気通貫サポート

ここで、AI Nativeがどのような役割を担っているかをご紹介します。

AI Nativeでは、営業・PM・開発・研修・教育まで一気通貫でクライアントを支援しています。

AI Nativeの一気通貫サポート

  • 営業・クライアント開拓:案件獲得、関係構築
  • PM・上流工程:要求ヒアリング、要件定義、プロダクトマネジメント
  • 開発・実装:副業CTO・シニアエンジニアとの協業
  • AI研修・人材育成:クライアント社内のAI人材育成
  • 運用・伴走支援:導入後の定着化サポート

PM・営業として上流を担当

AI Nativeは、上流の「泥臭い部分」を主に担当します。ただし、一部のコミュニケーションは副業エンジニアにも担っていただきます。

なぜなら、レガシー企業や自治体の案件では、技術者と現場の直接対話が不可欠だからです。現場の課題を肌で感じ、技術で解決に導く—それがこの仕事の醍醐味でもあります。

AI Nativeが主に担当する領域:

  • クライアントとの関係構築・折衝
  • 要求のヒアリング・課題整理
  • 要件定義・仕様策定
  • プロダクトマネジメント
  • プロジェクト進行管理・スケジュール調整

詳しいPMの役割については「AI時代のプロダクトマネージャーの進化」でも解説しています。

副業CTO・シニアエンジニアはFDEとして活躍

だからこそ、開発だけに集中してもらうスタイルはやめています。顧客の課題を直接聞いて、FDE(Forward Deployed Engineer)のような形で動ける人を採用しています。

  • 顧客との課題ヒアリング・要件整理
  • 技術選定・アーキテクチャ設計
  • AIをフル活用した実装・コードレビュー
  • 顧客に寄り添った技術的な課題解決

技術力だけでなく、顧客の課題を理解し解決に導くことができるエンジニアが活躍しています。

その代わり、業務委託でも1案件で月100万円以上の報酬設計も考えています。開発基盤が整い、複数案件を並行して担当できるようになれば、月収2〜3倍、年収2,500〜3,000万円を目指すことも可能です。

FDEの働き方については「FDE(Forward Deployed Engineer)の育成・採用戦略」で詳しく解説しています。

研修・教育でクライアントの自走を支援

開発して終わりではなく、クライアント社内でAIを使いこなせる人材を育成することも重要なミッションです。

AI Nativeでは、伴走型のAI研修サービスを提供し、ビジネス職でも3ヶ月で自走できるレベルまで育成しています。

  • 業務に直結したAI活用スキルの習得
  • 実際の業務課題を題材にしたハンズオン
  • ツール導入後の定着化サポート

詳しくはCAIO代行・AIハンズオンサービスAI BPOサービスもご覧ください。

より多くの産業・企業・自治体を支援したい

AI Nativeは、より多くの産業、企業、自治体のAIを活用した業務効率化や新規事業開発のお手伝いをしていきたいと考えています。

そのためには、同じ志を持ったエンジニアの力が必要です。

まとめ:次のキャリアステージへ

キャッシュリッチになったCTO・シニアエンジニアの次のステージは、「社会的意義」にあると考えています。

  • AIで開発効率が上がり、収入も増えた
  • でも、お金だけでは満たされない何かがある
  • 日本の課題解決、レガシー産業のDXに貢献したい
  • 自分のスキルを社会のために使いたい

そんな想いを持っているエンジニアの方、ぜひ一緒に仕事をしませんか?

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執筆者

田中 慎

田中 慎

CEO / PM / Vibe Coder

2011年新卒で受託開発/自社メディア企業にWebデザイナーとして入社。1年半ほど受託案件のディレクション/デザイン/開発に従事。2012年株式会社サイバーエージェントに転職し、約4年間エンジニアとしてポイントプラットフォーム事業、2つのコミュニティ事業の立ち上げ・運用に従事。同時に個人事業主としてWebサービス/メディアの開発をスタートし、年間3,000万円以上の利益を創出。2017年株式会社overflowを共同創業者・代表取締役CPOとして設立。2つのHR SaaS事業をゼロから立ち上げ、累計1,000社以上の企業、エンジニア/PMなど3万人以上が利用するサービスへと成長させた。現在はAI Nativeの創業者として、AIと人間の共創による新しい価値創造を推進。