BPOをAI化する際のよくある課題
現場と経営の間でボトルネックになりやすいポイントを整理します
根拠データと記録が不足しRAGや評価が安定しない。業務プロセスや現場のナレッジが部門・ツールに分散し、集約・体系化されていないことが原因です。まず収集・正規化・記録設計(スキーマ/命名/保存先)を整えることが前提になります。
ソフトウェア前提の業務設計や自動化の理解不足、責任者/推進役の不在で意思決定が滞留し導入が前に進まない。役割と責任を明確化し、オーナーシップと優先順位、切替/フォールバックの手順を定義して進めます。
PII/著作権、権限、監査ログが曖昧だと導入が止まる。SLA・監査・記録を設計段階から組み込みます。
Eval/品質指標/KPIが定義不十分だと改善が回らない。ルーブリックとKPIで可視化・優先度決定を行います。
既存ワークフローやSaaSとの連携が重く、運用コストが跳ねる。軽量連携と段階移行でリスクを抑えます。
Runbook/SOPと教育が不足し知見が残らない。再現性を担保する型化とテンプレ配布が必要です。
BPOの参考業務とAI化の参考事例
代表的なBPO領域を例に、AI化の具体アプローチとKPIを整理します
BPO領域 | AI化アプローチ | KPI例 |
---|---|---|
コンタクトセンター/CS | 音声→テキスト化→要約分類→RAGで回答案→評価ルーブリック→承認/配布 | 応答/処理時間-40%、一次解決率+15%、CS維持/向上 |
バックオフィス(請求/経理) | 請求書OCR→項目抽出→照合→仕訳提案→差分検出→承認フロー | 処理コスト-20%、検証時間-35%、差戻し率-30% |
人事/採用オペレーション | 候補者要件マッチング→日程調整→Q&Aボット→書類チェックの自動評価 | スクリーニング時間-50%、面接設定リードタイム-40% |
データ入力/更新 | テンプレ抽出→正規化→重複/差分検出→バリデーション→自動反映 | 入力工数-60%、誤入力率-70% |
調査/レポーティング | 資料収集→要約→引用付きドラフト→トーン調整→表/図生成 | 作成時間-50%、リサーチ抜け漏れ-30% |
問い合わせの要約・分類と根拠付き回答案の提示。評価ルーブリックで品質基準を維持しつつ、一次解決率を改善。
OCR/抽出→照合→差分検知→承認。例外処理のみ人が対応し、締め処理の安定性を高める。
収集・要約・引用管理・表/図の自動作成で、担当者は論点整理と意思決定に集中。
SEO/ブランド整合の継続配信をAIBPO+SaaSとして提供。企画→ドラフト→事実確認/RAG→トーン調整→公開→効果測定を標準化し、担当者はテーマと品質に集中。
競合比較と私たちのUSP
短期立ち上げ×経営KPI直結×ガバナンス運用で差別化します
項目 | 一般的なAI BPO | AI NativeのAI BPO |
---|---|---|
立ち上げ速度 | 段階導入(数ヶ月〜) | 0–90日で“止まらない運用”に到達 |
KPI/経営インパクト | 工数削減の定性的評価 | 売上・粗利・コスト・応答時間の定量可視化 |
ガバナンス/監査 | 運用後に整備 | 権限/監査/ログ/SLA/切替を設計段階から実装 |
再現性/品質評価 | 担当者依存・属人化しがち | RAGと評価ルーブリックで再現性を担保 |
よくある質問
棚卸しと効果見込みを元に、処理量×影響度が高い領域からPoC→小規模本番へ段階的に進めます。
RAG/評価ルーブリック/監査ログ/切替手順を初期から設計。SLAに基づき運用します。
KPIダッシュボードで時間・コスト・品質・CSを定点観測。投資配分を四半期で最適化します。
現行プロセス/ベンダーを尊重しつつ、AIで高頻度反復作業を置換し、段階移行します。
支援プログラム
短期間で“止まらない運用”を立ち上げます
企業のAI BPO立ち上げ伴走
優先業務の特定→PoC→小規模本番→横展開。RAG/評価・権限/監査・SLA/切替まで含め、“止まらない運用”を短期に立ち上げます。
- 現状診断:業務棚卸し、データ/ログ/権限の把握、効果見込の優先度判定
- 設計:AIポリシー/取り扱い、RAG/評価ルーブリック、監査・記録、SLA/切替
- PoC:1〜2業務で「入力→AI→検証→配布」ループを構築(再現性の検証)
- 小規模本番:権限/承認/監査ログを組み込み、応答時間・品質を定点観測
- 改善:Eval/KPIダッシュボードで改善サイクル、フォールバック手順の訓練
- 横展開:Runbook/SOP化、教育とテンプレート配布でスケール
- AIポリシー/データ取り扱い指針、ガイドライン(権限/監査/記録を含む)
- 評価ルーブリック/Evalスクリプト、根拠提示(RAG)設定とプロンプト設計
- 必要なシステム開発(軽量アプリ/ワークフロー/外部連携、評価・監査・ログ統合の実装)
- 運用Runbook/SOP、SLA・切替・フォールバック手順、監査ログ設計
- KPIダッシュボード(品質/コスト/時間/CSなど指標の可視化)
- 処理時間の短縮(例:応答/作業時間 -40%)・スループットの増加(+30%)
- 品質スコア/Eval合格率(例:基準達成率 95%以上の維持)
- コスト効率(案件あたりコスト -20%)・CS/一次解決率の改善
0–90日ロードマップ
最短で“使われる運用”に到達し、型化して横展開します
体制/ポリシー/データ取り扱い、優先業務の選定、Eval/ログの設計、PoC計画
PoC実行、RAG/評価ルーブリック導入、切替/フォールバックの検証、小規模本番へ
本番運用・KPI可視化、テンプレ化と教育、横展開準備(SLA/監査の運用)
お取引先企業さま
多くの企業様にご信頼いただいています
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