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Dify料金プラン完全ガイド|無料・有料・セルフホストを徹底比較

2025年12月4日
8分で読了
初級
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Difyは無料で使えるの?」「有料プランとの違いは?」この記事では、Difyの料金体系を徹底解説。無料プランから法人向けエンタープライズまで、最適なプランの選び方をご紹介します。

Difyの料金体系概要

Difyには大きく分けて2つの利用形態があります。

  • Dify Cloud(クラウド版): Dify社が運営するSaaSサービス。4つの料金プランから選択
  • セルフホスト版: オープンソースとして無料で利用可能。自社サーバーにデプロイ

それぞれの詳細を見ていきましょう。

Dify Cloud 料金プラン一覧

Dify Cloudは以下の4つのプランを提供しています(2025年12月時点)。

プラン 月額料金 メッセージクレジット チームメンバー
Sandbox(無料) $0 200回/全期間 1名
Professional $59(年払い$49) 5,000回/月 3名
Team $159(年払い$133) 10,000回/月 50名
Enterprise 個別見積もり 無制限 無制限

※上記はDify公式サイトの情報に基づきます。

Sandbox(無料プラン)

Sandboxプランは、Difyを試してみたい方向けの無料プランです。

  • メッセージクレジット: 200回(全期間で使い切り)
  • ベクターストレージ: 5MB
  • アプリ数: 10個まで
  • ドキュメントアップロード: 50件まで
  • チームメンバー: 1名(自分のみ)

メッセージクレジットは月間ではなく全期間で200回という点に注意。本番利用には向きませんが、機能検証には十分です。

Professional(プロフェッショナル)

Professionalプランは、個人開発者や小規模チーム向けです。

  • 月額: $59(年払いで$49/月)
  • メッセージクレジット: 5,000回/月
  • ベクターストレージ: 200MB
  • アプリ数: 50個まで
  • チームメンバー: 3名まで
  • カスタムツール: 10個まで
  • アノテーション回数: 2,000回/月

年払いを選択すると約17%お得になります。

Team(チーム)

Teamプランは、部署やプロジェクトチームでの利用に最適です。

  • 月額: $159(年払いで$133/月)
  • メッセージクレジット: 10,000回/月
  • ベクターストレージ: 1GB
  • アプリ数: 無制限
  • チームメンバー: 50名まで(以降$9/人/月)
  • カスタムツール: 無制限
  • アノテーション回数: 5,000回/月

Professionalとの主な違いは、アプリ数の制限がなくなること、チームメンバー枠の増加、より大きなストレージ容量です。

Enterprise(エンタープライズ)

Enterpriseプランは、大規模組織向けのカスタムプランです。

  • 料金: 個別見積もり
  • メッセージクレジット: 無制限または高上限
  • チームメンバー: 無制限
  • SSO(シングルサインオン): 対応
  • 監査ログ: 対応
  • 専任サポート: あり
  • SLA保証: あり

セキュリティ要件や大規模運用が必要な企業向けです。

セルフホスト版(無料)

Difyはオープンソースプロジェクト(Apache License 2.0ベース)として公開されており、GitHubからソースコードを取得して自社サーバーにデプロイできます。

セルフホスト時の実質コスト

ソフトウェア自体は無料ですが、以下のコストが発生します。

  • サーバー費用: AWS、GCP、Azure等のクラウド、または自社サーバー
  • LLM API料金: OpenAI、Anthropic等のAPI利用料
  • 運用・保守人件費: アップデート対応、障害対応等

参考として、小規模運用(2-4コア、8GB RAM)であれば月額$50〜100程度のクラウドサーバーで運用可能です。詳しい構築手順はローカル環境構築ガイドをご覧ください。

ライセンスと商用利用

DifyはApache License 2.0をベースに追加条項があります。

  • 社内利用: 自由に利用可能
  • 顧客向けアプリ開発: 自由に利用可能
  • マルチテナントSaaSとして提供: 商用ライセンスが必要

つまり、自社や顧客向けのAIアプリ開発では自由に使えますが、「Difyを使ったAIアプリ作成サービス」を複数企業に提供する場合は商用ライセンスが必要になります。

プラン比較表

機能 Sandbox Professional Team Enterprise
月額料金 無料 $59 $159 個別見積
メッセージ/月 200/全期間 5,000 10,000 無制限
チームメンバー 1 3 50 無制限
ベクターストレージ 5MB 200MB 1GB 無制限
アプリ数 10 50 無制限 無制限
カスタムツール - 10 無制限 無制限
SSO - - -
優先サポート - -

どのプランを選ぶべきか

Sandboxがおすすめの方

  • Difyを初めて試したい方
  • 機能検証・PoC段階の方
  • 個人学習目的の方

Professionalがおすすめの方

  • 個人開発者・フリーランス
  • 小規模チーム(2-3名)での開発
  • 月5,000メッセージ以内の利用
  • 運用負荷を減らしたい(セルフホスト不要)

Teamがおすすめの方

  • 部署・チーム単位での導入
  • 複数プロジェクトを並行運用
  • 月10,000メッセージ以内の利用
  • 優先サポートが必要

セルフホストがおすすめの方

  • データを完全に自社管理したい
  • 大量のメッセージを処理したい(コスト最適化)
  • オンプレミス環境が必須
  • インフラ運用ができるエンジニアがいる

Enterpriseがおすすめの方

  • 大規模組織(100名以上)
  • SSO・監査ログ等のセキュリティ要件あり
  • SLA保証が必要
  • 専任サポートが必要

コスト最適化のポイント

1. 年払いで17%割引

Professional・Teamプランは年払いを選ぶと約17%お得です。継続利用が見込まれる場合は年払いを検討しましょう。

2. メッセージクレジットの効率的な利用

メッセージクレジットは「Dify内蔵モデルの利用」に消費されます。自分のAPIキーを設定した場合は消費されません。


OpenAI APIキーを自分で設定 → メッセージクレジット消費なし
Dify内蔵モデルを使用 → メッセージクレジット消費

つまり、自分のAPIキーを設定すれば、Sandboxプランでも実質的に制限なく利用できます(API料金は別途必要)。

3. 大量利用ならセルフホスト

月間メッセージ数が多い場合、セルフホストの方がコストパフォーマンスが良くなることがあります。

例: 月10万メッセージの場合

  • Dify Cloud Team: 追加クレジット購入が必要 → 高コスト
  • セルフホスト: サーバー$100/月 + LLM API料金のみ

よくある質問(FAQ)

Q. メッセージクレジットとは何ですか?

Dify内蔵のOpenAIモデルを使用した場合に消費されるクレジットです。1メッセージ = 1クレジットとしてカウントされます。自分のAPIキーを設定した場合は消費されません。

Q. クレジットを使い切ったらどうなりますか?

翌月まで内蔵モデルが利用できなくなります。ただし、自分のAPIキーを設定したモデルは引き続き利用可能です。追加クレジットの購入も可能です。

Q. プランの変更はできますか?

はい、いつでもアップグレード・ダウングレードが可能です。差額は日割り計算されます。

Q. 返金ポリシーはありますか?

年払いの場合、契約開始から7日以内であれば全額返金が可能です。詳細は利用規約をご確認ください。

Q. 支払い方法は何がありますか?

クレジットカード(Visa、MasterCard、American Express)に対応しています。Enterpriseプランでは請求書払いも可能です。

まとめ

Difyの料金プランをまとめると:

  • 無料で試したい → Sandbox(200メッセージまで)
  • 個人・小規模チーム → Professional($59/月)
  • 部署・プロジェクト単位 → Team($159/月)
  • 大規模・セキュリティ重視 → Enterprise(個別見積もり)
  • データ管理・コスト最適化 → セルフホスト(無料 + インフラ費用)

まずはDify Cloudの無料プランで機能を試し、要件に合わせてプランを検討することをおすすめします。

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